ヒブ(インフルエンザ菌b型)ってなぁに?
子供の細菌性髄膜炎を起こす代表的な菌の一つです。
ヒブは小児の細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、菌血症といった侵襲性ヒブ感染症を起こします。
冬に起こるインフルエンザとは別物です。
感染経路
日常生活範囲内のどこにでも存在する菌です。
鼻腔や喉に菌を保因している人もいるので咳やくしゃみによる飛沫感染もします。
症状
風邪や胃腸炎のような症状で始まるため、早期診断が難しいです。
重症化すると細菌性髄膜炎、急性喉頭蓋炎、肺炎などを起こし、重い後遺症が残ったり、命に関わることもあります。
治療法
抗生物質に対する耐性菌が増えているので治療が難しいようです。
通常5歳までには抵抗力ができるため、乳幼児の感染がほとんどで、特に赤ちゃんは重症化しやすいのでできるだけ早めに予防接種を行います。
予防接種
定期接種の一つで皮下注射の不活化ワクチンです。
接種開始時期によって回数が異なります。
生後2ヶ月〜7ヶ月未満
初回免疫のために4〜8週間隔で3回。
初回免疫終了後、概ね1年後に追加免疫1回。
7ヶ月〜12ヶ月未満
4〜8週間隔で2回。
初回免疫終了後、概ね1年後に追加免疫1回。
1〜5歳未満
1回。
副反応
ごく稀に発熱、発疹、じんま疹、かゆみ、接種部位の腫れやしこりがみられますが、通常数日以内に消失します。